日曜日、母の母の見舞いに母と行ってきた。
なんのこっちゃだけど、つまるところ、私の祖母が転んで入院したので、私もナゼか一緒にお供する事になって行ってきたと。
私の任務は、主に「笑顔担当」。
ニコニコしていれば、概ね良いのである。
移動
車で約1時間半。
私が運転していくと1時間で着く距離なのだが、最近は視力も衰えめっきり安全運転派(完全なる安全運転ではない)になった母の運転なので、約1時間半。
家を出て、市内をいつもとは違う道を通らざるを得なくなり、なぜか母は高速の入り口を見失う。
10年以上前の全日本地図で弟の住所を辿ってないで、早く市内地図を買って道を覚えて欲しいものである。
「この辺ね、道ぐちゃぐちゃで道無くなるのっ(´・ω・`)」
どごの村でもねぇべし道はなぐならんだが・・・
といつもと同じ感想を述べ、無事に高速in
On ?
山を越え谷を越え、耳が痛くなりながらも大声で母と会話する必要もないし、母と2人の中長距離ドライブの時は、大体話す内容も似たり寄ったりなので。
今日は寡黙に行こう。
調べ物と仕事の続きをしよう。
そう思って、私はパソコンを持ってきていた。
んで、バッグをごそごそし出した私に、何を思ったのか母は
「GReeeeNかけてっ(*´∀`*)!
なんかでっ(*´∀`*)♪」
なんかでって・・・
私は蓄音機かジュークボックスですか・・・
何も無い所から音楽は生み出せないよ、おかあさん・・・
こうして、私のパソコンとマイWi-Fiは、GReeeeNの、というより、母の餌食となった。
それでなくとも普通の使い方の2倍以上は基礎体力を必要とする私のパソコンは、音楽を吐き出すのにも力を使っているため発熱し、それを膝の上に載せている私は、さんさんと降り注ぐ太陽の日差しも相まってとても暑い。
あっぢぃ・・・
そして母の「お願い」は、大抵の場合、ひとつでは無い。
いつもプラス3ぐらいは何かあると思っておいた方が良い。
「ねぇ?
ひとつお願いあるんだけど、病院の場所調べてくれる(´・ω・`)?」
はひ・・・?
病院の場所も知らないでお見舞いに向かってんの( ゚д゚ )?
狭い街だから確かに行けば何とかなるだろうけど、その前に色々やり取りがあったでしょうに・・・
確認しとこうよ・・・
そういえば、
って全然関係無いんだけど。
この前の花ちゃんとのお散歩代行の時は、暴風で大変だった。
さらにその後にもう一度お散歩に行った時も、これまたすごかった。
もうね。
こんな感じ。
最近、散歩の風当たりがとても良い。
結局いつも通り、どうでもいいコントの様な会話を繰り広げてるうちに、病院着。
お見舞い
お祖母様は、転んだのは事実だけど、精密検査の結果どこにも何の異常もなく、ただ本人がとても痛がっているので入院したと言うだけあり、とても元気だった。
「転んだのはわかったんだけどね、ふっと前見たら右腕が向こう側に見えたの(´・ω・`)
腕飛んでったかと思ったのー(´・ω・`)」
やはり親子である。
前のめりに転んだのならうつ伏せになるし、その時に思わず手を前に出したなら、顔を上げれば腕は確かに向こう側に見える。
事実であり、真実だ。
いつもはそっち側にいる母も、祖母が母以上のボケをシラフでかますので、さすがに気づくらしい。
「当たり前でしょ(・_・;)
手ついて転んだんでしょ?
そしたら手は向こう側に見えるでしょう(・_・;)」
おぉぉ!
母もたまには普通の発言をするではないか。
最初は「右腕が痛くてここまでしか上がらないの」と、腕を前に真っ直ぐ伸ばしても胸の辺りまでしか上がらなかったお祖母様。
しかし時間が立つに連れ「本当にここまでしか上がらないの」と、顔の前辺りまで上がっていった。
数日のリハビリで全く上がらなかった腕が、わずか数十分で驚異的な快復と遂げた。
不思議なものである。
そしてお祖母様は、何の前振りもなく私にこう言った。
「今度いっしょに、名古屋の春日井にいこうね(*´∀`*)」
ほぇ・・・?
母の
「そう言えば私のパワースポット宮古島だって昔何かで見たんだっ(´∀`*)!」
ってのと、
語彙の数が多少違うだけで、言う事の突飛さは同レベル。
何でも、私が生まれる前に亡くなったお祖父様の家がその昔、愛知県春日井市で庄屋を営んでいたんだとか。
だから行きたいんだとか。
手掛かり少なっ( ゚д゚ ;)
しかも急っ( ゚д゚ ;)
という事で、母と2人で
「最低でも、転ばないで1時間は元気に歩けるようになったら、来年考えるね」
と。
しかも多分「名古屋の春日井」じゃなく、「愛知県名古屋市の隣の春日井市」である。
そこにお嫁さんが着替えやらを持って現れ、お祖母様の第一声。
「あのね、私の水筒持ってきて欲しいの(´・ω・`)」
???
何に使うの?
「わざわざお湯汲みに行くの面倒でしょー(´・ω・`)」
今、歩こうねって言った話したばかりだよね( ゚д゚ )?
しかも部屋の目の前が給湯。
5歩だよ5歩。
水筒却下。
しっかし。
このお祖母様然り、母然り、どうしてこう、何というか。
無計画で突飛で他力本願万歳的な。
私に言えば、何でもどうにかなると思わないで欲しい。
どうにかしちゃうんだから。
悪用厳禁です、私。
そしてお見舞いを無事に終え、ていうかお見舞いに行った帰りにもし何かに巻き込まれたら、それは私たちが「不幸な偶然の塊」だって事だと思うんだけど。
帰路の岐路
帰りの車内では、母の今年の目標で大イベントでもある、「USJに行く&息子(私の弟)に会いに行く」強行ツアーの旅程を組んでいた。
夏休み中でもありお盆休みでもあり、フライトもホテルも既に空きが少なくなってきてるので。
「2名1室で調べてもシングルベッド2名利用って・・・
狭すぎるよね」
「全然だいじょぶよっ(*´∀`*)!」
・・・・・。
私が嫌ですよ。
狭いですよ。
ダブルベッドで会長と寝てても狭いのに、シングル2人って、1人は床みたいなものじゃないか。
弟の元を訪ねる日も勝手に決めて宿を確保したら、数日のスケジュールも結構ミチミチに。
「私ちゃんと自分の分出すからねっ(*´∀`*)!
遊ぶのにかかる分はちゃんと自分で出すからっ(*´∀`*)♪
その変わり・・・
ごはん代出して・・・
ぬへへへへっ(*´ω`*)」
ツィィィイーン。(何か脳みそ揺れた)
5日間、三食きっちり食べる母のごはん代って、
て・・・?
まーまだ時間はあるから、その辺やあの辺の事は追々。
オイオイ・・・
夜の部
そして帰宅し、母はお散歩へ。
そして散歩から帰ってきた母は
「天気いいからってナメてたわっΣヽ(`д´;)ノ
外すんごい寒いわっΣヽ(`д´;)ノ 」
最初からナメないで行けばいいのに。
ナメて身体が冷えたらしいので、本日の夜ごはんはモツ鍋に決定。
私は何度か行ってる店だけど、母は初めてのお店。
モツ鍋マニアではないけど、なぜかモツ鍋を食べにいく機会がとてつもなく多く、自然と私の中でのモツ鍋ランキングが出来て行って。
この店は割りと新しい店だけど、下処理やスープの出汁が絶妙に上手い。
自分以外の誰かが作ってくれたものは、どんなものでも美味しいと思うんだけど。
結果、母。
「おいしいわっ(*´∀`*)!
やぁーおいしいわっ(*´∀`*)!!」
言葉の引き出しが少なすぎて、まったく美味しさ伝わらず申し訳ないっす。
おいしんだけどなぁ。
「ねぇ?
最後にこの〆の麺頼んでもいい(*´ω`*)?」
と麺を頼んだ母は、結局食べきれずに残した。
「ここは閉めなくていい店なんだよ。
今度は鍋だけにしようね。」
長くとても有意義な一日でありました。