思わずマジメに答えてしまった発言集
「き」
とある日曜日、いつもの様に二人でのランチでの事。
料理が出てくるのにもなかなかどうして時間がかかり、ちょうど昼ごはんの時間的なピークでもあった時の事。
この日は、びっくりド◯キーにいた。
もうそうそうびっくりする事は無いけど、近いしね。
母も私も喫煙者なので、食後の一服ができない店に、食事をしに行くことは、絶対に無い。
だからもちろん、分煙の店ではいつだって「喫煙席で」。
びっくりする事も無くハンバーグランチを食べ終え、朝から何杯飲んでるかわからない程のコーヒーを飲んでるはずの母が、トイレに立って戻ってきた時。
「やっぱり混んでるわ!
き・・・
き、、、、
喫煙席いっぱいだったっ!」
「禁煙席ね・・・」
惜しいんだけどなぁ。
私たちがいるのが「喫煙席」で、母が見てきたのは「禁煙席」です。
「き・・・、き・・・」
までは考えられたはずなのに、どうしてそこで間違えるのだろう。
微差だけど決定的なミスだよ、おかあさん。
非喫煙者からは、非難の声が届きます。
基準
これまたとある日曜日。
ランチ後は特に用事が無ければ、お決まりのカラオケへ。
私はこの店に、一度スマホ二号機を忘れていった事があるんだけど、1号機はあるという安心感と、過去の実績から「そのうちどこかから出てくるだろう」と思っていた。
この店に限っていう過去の実績というのも根拠が有る。
母が何かを失くした時は、それはとてつもなく大切なものだったり、どう考えても二度と同じモノは手元に返って来ないモノだったりする。
かくいう私は、モノを大切にしていない訳じゃないのに、細々としたモノを良く紛失する。
つい二ヶ月前には財布を失くして、カードや免許証も入ってる財布だったから手続きが大変だったし。
そう、だった。
であって、一週間後に財布は中身もみんな元気なまま、警察署に届いた。
で、このカラオケ屋になぜ全面的な信頼を置いているかというと、中1ヶ月近くぶりに行った時でさえ、私の「忘れタバコ」を保管してくれていたから。
ポケットティッシュを忘れても、保管しておいてくれるんじゃないか?ってレベル。
行方不明になってたスマホ二号機も、ポケットから滑り落ちたのか、この店でずっと保管してくれていたらしい。
これらが積み重なって、信頼の根拠となっている。
ちなみにランチ→カラオケの移動中に、母が必ず発する言葉がある。
「買い物は?(あるの?無いの?)
私は(カラオケの)
帰りにパンと牛乳とタバコ(って言ったんだから、私の代わりにちゃんと覚えといてよ)」
で、何だっけ。脱線したなぁ。
イケてる?
母にはどう見えてるかわからないけど、私は、自分で言うのもおこがましいとさえ思わない程、繊細でマジメな人間なのです。実は。
誰も頷いてくれないだろうから、自分で首が痛むくらい頷いておこうと思う。
うんうん。
そのお決まりのカラオケでのある日の事。
母には常に「練習中」の、小学校的に言うと「課題曲」が数曲ある。
本番がいつなのかは親子カラオケ4年越えの今でもわからないけど。
で、その「練習中の課題曲」のうちの一曲を歌い終わった時、母が満面の笑みで私に尋ねた。
「この曲さっ、もうちょっとでイケてると思わないっ(σ・∀・)σ!?」
・・・・・・。
繊細でマジメな私は、思わず繊細でマジメな返答をしてしまった事を、生涯後悔すると思う。
「どのくらいのレベルをイケてるって言ったらいいんだろう・・・?」
・・・・・・。
しかし、母は強い。
「ぬははははーっ!!
そうだよねっ!
それっぽいのがイケてるとしたらもうちょっとでイケてると思わないっ(σ・∀・)σ!?」
もう・・・もうわからないよ。
なんかもう全部イケてるから、好きにイケイケしてよ、と思った事は、生涯後悔する事はないと思う。