4月も本日で終わりを告げ、一年の3分の1が過ぎた事になる。
はて。
私はこの4か月、一体何をやってきたのだろうか。
と思うほど、ぼんやり生きてはいない。
手帳やアプリで予定を管理するでもなく、日記を付ける習慣もなく、私が唯一欠かさず付けるモノと言ったら腕時計ぐらい。
カレンダーに大切な予定を書いてみたり、ホワイトボードに書いてみたりする事もあるけど、それを見て確認するのは主に母であり、私ではない。
「ちゃんと花の散歩予定大丈夫だねっ(*´ω`*)」
とか
「木曜日からひめ来るのねっ(*´ω`*)」
(出張なのね、じゃなく、ひめ来るのね)
とか。
土日以外の曜日感覚が無い私は、日付と曜日を照らし合わせるためにカレンダーを置いてる。
数えたら、目に入る範囲だけで6つ。
どれだけ曜日を見失ってるんだか。
先日の出張帰り、母の家に会長のお迎えに行った時。
7〜8年前にオーダーで作ってもらった私の革のジャケットが、明らかに『着れないからゴミ』みたいに放置されていた。
数年前に母にあげたらしいんだけど、どう見ても明日にでも捨てられかねない様相で佇んでいた。
ので、寒空の中、会長を抱えジャケットを抱え帰宅。
翌25日月曜日。
母からのメール。
”花のカゴの上にあったジャケット持って行った?
私、全然切れなかったの。”
文字通り、カゴの上に放置されたた可哀想なジャケット。
”あれ3年位前にくれたやつだよ。
その時でもきつかったけど、バレーのせいでもっと着れなくなってた(・・;)”
”成長期なのかね。”
”成長期か^_^”
成長期の母。
そのジャケット救出に合わせて、我が家の『どうしたらこんな省スペースにこんなにコートが?』というぐらいの、悠に30着は越えるコート類を片付けた。
『いいモノを永く大切に』が私のモットーだけど。
それにしても。
コートありすぎ。
あ。
でもちょうどひと月程前にも、またひとつ『永く大切にシリーズ』に仲間入りを果たしたモノがある。
こちら。
どーん。
これは、ポケットに入らないモノは持ち歩きたくない、バッグすら本当は持ち歩きたくない、しかも財布すらしばしば紛失する私に、友人がプレゼントしてくれたモノ。
電話、タバコ、お金、だいたいの物がいい感じに収まる。
何のイベントも無い時にふいにいただいたので、『年度初めの気合』だと勝手に受け止めてる。
む・・・?
何の話だったかな・・・
あ。
コート!
片付けてるうちに、これは何の遺産だったか?
と思うぐらい、今も今後も着る機会は無いであろう、コートの山。
母に、コート処分するけど見てみる?と連絡した所、
”見るかな。
これから散歩だから途中で寄るね”
おぉ・・・。
急だ・・・。
急だけど、来るなら何かごはんを作らねばならない。
とりあえず、咄嗟のカルボナーラ。
咄嗟すぎて写真ナシ。
食べ終わってコート試着開始。
「これはピッタリっ(*´∀`*)♪
もらうわっ(*´∀`*)♪
これは・・・
私、毛皮はダメっ(´;ω;`)
着こなせないもん・・・(´;ω;`)」
「似合ってるけどね」
「だってっ(´;ω;`)!!
どんな時に来たらいいっ(´;ω;`)??」
「普段。ふだん着」
「・・・(゚д゚;)!
昼ごはん行く時とか(゚д゚;)?」
「うん」
「カラオケ行く時とか(゚д゚;)?」
「うん」
何なの?
この、モフモフ毛皮コートは何か特別な時しか着ちゃいけい感は。
世代?
時代?
まあいいや。
んで、明日29日は祝日。
昭和という時代に想いを馳せ、人生を振り返って大いに反省せよ。
という、深い深い一日。
「明日は少し片付けや洗濯するから、明日決めていい(*´ω`*)?」
「いいよ。じゃあ決めたら連絡してね」
「わがったっ(*´∀`*)!」
という事で、最近は母も忙しくてする事もたくさんあるだろうし、きっと連絡は来ないだろうなーと思いながら、私は朝から生姜を刻み、ニンニクの皮を剥きまくっていた。
正午も過ぎ、母の事はすっかり頭から消えかけていた12時17分。
”おはよう^_^
後はアイロンがけだから、1時は大丈夫?”
・・・・・・。
・・・・・・。
全然わがっでながった(*´∀`*)!
どうするか決まったとの連絡もなく、しかも今この瞬間までパジャマのまま仕事をしていた私に、残された時間。
43分。
ふふっ・・・
いつもの事ですたい・・・
洗面や着替えや何やらの準備を猫の手も借りたい程に忙しなく動き、
(注:会長の手を借りたら私の腕のように生傷だらけになる)
1時ジャスト、ランチへ。
「すっごい片付いたぁっ(*´∀`*)!
ジップロックにセーターしまったらペッタンコになったしっ(*´∀`*)!!」
これは知られざるジップロックの魅力其の一として、衣類の収納に使うといいよーと私が話した事に起因する。
なんか、とりあえずペッタンコですっごい片付いたらしい。
そして何の疑問も抱かず、いつものカラオケへ。
「私たちさっ、このカラオケランキングにすっごい貢献してるよねっ(*´∀`*)♪」
しなくても良いとは思うんだけどね・・・。
そして夜ごはん。
「今日さぁー、Uーちゃんとこ行こっ(*´∀`*)」
祝日に営業してるかな?
私の友達がやってる、居酒屋風焼き鳥屋さん。
駐車場に車があれば店にいるって事だけど・・・
・・・無。
「ぬあっ(゚д゚;)
休みだっ!
仕方ないね。
今日は家にあるモノ食べるかっ(*´ω`*)
日曜もあるしっ(*´∀`*)♪」
そうなのだ。
私に祝祭日は関係ないけど、お仕事が休みになる母にとっては、幸せな連休なのだ。
日曜「も」・・・
か・・・。
いつもより早く帰宅した私を見て、会長は後頭部に後ろ足をつけた姿勢で固まった。
何かの邪魔をしてしまったのかと思い、私は一度、静かにドアを閉めた。
はて。
私の帰る場所は、ここでは無かったのだろうか。