ツーリングに行ってきましたー!
車で。
二日間で700km以上も走って。
バイクは・・・。
うむ。
順を追って説明。
いつもながら唐突に、母から連絡があった。
”土日に一泊でツーリング行かないかい?今年一回も行ってないから、今回が最後かなと思って。無理しないでもいいからね。”
既に母の中では決定事項らしく、無理しないでいいと言いつつも断る余地は見当たらない。
”函館なら、前に泊まった三食付きの所でもいいかなって。”
もうこれは・・・
土日は一緒に函館にツーリングに行こう。
だから、以前泊まった事がある一泊三食付きの宿を予約しておいてね。
というメッセージである。
前に泊まったって言っても、3年前?4年前?そんな前に泊まった宿の場所や名前なんて覚えて・・・
いる。
私は一度記憶した事は、頭のゴミ箱に移動しない限り忘れない。
必要無いと感じたものは、即ゴミ箱行きだけど。
まずその宿に電話し、急ですが土日に二名一泊ってどーおー?と。
(実際はとても丁寧に話しております)
電話口のお姉さんが受話器を押さえもせず「お母さん土日二名いいー?」と訪ねる声が聞こえ、そのお母さんらしき人が「あぁ」と応える気の抜けた返事が聞こえた。
あぁ。って・・・。
「二名様大丈夫ですよー。でも今はお仕事で汚い男の人ばかりですけど大丈夫ですか?本当に本っっ当に汚いんですけど・・・」
仕事で長期滞在の男性ばかりっていうのはわかったけど、汚い男って何?
しかもそんなに強調される程の汚い男って・・・
何?
ま、綺麗で美しい男はそういるもんじゃないし問題無いでしょう。
汚くても何でもオッケーよー。という事で予約完了。
(実際はとても丁寧に話しております)
そして前日、23日金曜日。
何かに取り憑かれたボディビルダー級のストイックさで仕事を片付けてると、Gから電話が来た。
いつもならば時間と相手を確認してから電話を受けるのに、反射的に出てしまった私。
「おう!部屋にいるのか?おまえサンマいるか?」
部屋にはいるけどサンマはいらない。
いらないのに、無意識の条件反射。
「うん、いるー★」
いらないのに。
自分で言っておきながら、部屋にいるのかサンマがいるのかよくわからなかったけど。
「2分で着くから袋3枚ぐらい重ねて降りてこいよー!」
いやいや。
2分で着く場所に来る前に連絡してくれませんか・・・。
ていうか、ナゼそんな近くにいるのですか・・・。
チェックのパンツにボーダーのTシャツという、我ながら気持ち悪い組み合わせの家着のまま、外に出た。
2分て言ってたのに、既に車のトランク開けて何かやってるし。
と思ったら、助手席に伯母が。
こちらはGの姉で、何年ぶりだろう。
「ほれ!サンマよ!!」
さっき聞いたし。
見ればわかるし。
「何匹いる?1匹か?2匹か?」
1匹でいいよ。
十分だよ。
すると助手席から、
「いっぱい持ってきなさい!持てるだけ持ってきな!ゆっくり煮たら冷凍しとけばいんだから!もっと持ってきなさい!」
はぁ。
じゃあ、3匹くらい・・・
のつもりが、コンビニの薄い袋にサンマさん散々叩き込まれて、8匹も頂きました。
ありがとうござます。
が。
私、明日は函館・・・。
生サンマを冷蔵庫に放置していく訳にもいかないので、何となく頭と腹を取ってるうちに三枚下ろしにしてしまった。
ので、身は煮て骨は煎餅に。
で、翌24日土曜日。
先月に引き続き、会長を下宿先の動物病院に預け、Let’sツーリーング!
装備万全、エンジンかける。
む・・・?
セルが死にかけている。
ドゥルドゥルルルル。
ドゥルドゥルルルル・・・
トスッ。
「トスッ」ってオィ(゚A゚;)!!
バッテリー上がった・・・。
しばらくエンジンかけてなかったからなぁ。
「死んだぁ(*´・ω・)全然乗ってないのに今日乗るって言ってかかる訳ないじゃんっ(;´Д`)!!もういいわっヽ(`Д´)ノ
ホテルキャンセルしてっヽ(`Д´)ノ私どっか近場走ってくるわヽ(`Д´)ノ」
いやーぁ。
バッテリー上がるまで放置してしまったのは、私の責任。
だけど当日キャンセルは、宿の方々に申し訳ない。
ビジネスホテルじゃなくて、民宿だし。
なんか・・・ね。
ツーリングではB級の旅番組並みに「今日泊めてもらえますか?」とあちこちの民宿でお世話になってきたから、なーんか。
民宿ってだけで、キャンセルは申し訳ない気持ちになる。
布団の用意とかごはんの準備とか、もう終わってるんだろうなぁ。
お客さんもそう多くないし、キャンセル料も請求できないしきっと大変だよなぁ。
あ。
ヒラメキクリステル★•́ε•̀★
母のバイクは動くんだから、行けばいいじゃないか。
車もあるんだから、私は車で行けばいいじゃないか。
楽しみにしてたツーリングが中止になって、母はすこぶる機嫌が悪い。
悪いというか、もうキレてる。
これは何としてでも函館に行かねば。
という事で、とりあえず函館に着けばオッケー。
行って後悔するならわかるけど、行かずに後悔するなんてゴキブリ以下。
と、珍しく1分ほどの脳内1人会議を経て、
「車で行くから先に行ってて。ここで着替えてそのまま行くから」
「車は危ないよっ(゚д゚;)!!」
いやいや。
どっちかって言うとバイクの方が危ないよ・・・。
母は苛立ちと怒りを目一杯アクセルに込めて、猛発信した。
重装備を脱いだりバイクを戻したりと、母に遅れる事30分。
第一休憩ポイントを決めてあったので、そこに着く2分前に母からメール。
”まだまだつかないしょ”
いやいやいや。
普段の街乗りでは超安全運転な私だが、実は結構速い。
むしろ疾い。
でもバイクと比べると運転の自由度が下がるので、少し早めのランチを一緒に食べ、後は函館で!という事に。
車でのんびり300キロの道のりを経て、一足先に函館着。
何も持ってこなかったから、本屋さんで本でも買おう。
あ。
その前にガソリン入れなきゃ。
と、ちょろちょろしてるうちに一方通行ばかりで市街中心部から吐き出され、予期せぬ函館周遊。
すると15時ジャストに母からメール。
”もう迷ったかも。湯の川赤川で降ろされて、今途中で止まってるわ”
・・・・・・?
高速走ってる訳じゃないから降ろされるの意味がわかんないし、田舎の国道のどこで迷えるのか謎。
”いるのはツルハドラッグ三原店”
調べたところ、広島県三原市・・・?
母は、函館から広島まで脳内トリップでもしたのだろうか。
一応湯の川から一番近いツルハドラッグへ向かってみるも、母おらず。
電話で確認したところ、
「間違えたーっ(゚д゚;)!美しいのミハラ店だったーっ(゚д゚;)!」
まあ・・・広島じゃなくて良かった。
迎えに行き、方向感覚の無い母を先導しながら民宿へ。
市街からは結構距離がある上に、何だか道は混んでる。
チェックインは17時からで若干早い到着にも関わらず、お姉ちゃんが出勤してきて部屋に入れてくれた。
部屋というか、家?
うん。
ほぼ家。
『汚い男の人たち』が戻ってくる前にお風呂に入って、混みだす前に夜ごはーん。
一泊料金に含まれているのは、『1000円以内の定食+麺類』or『寿司食べ放題+麺類』
寿司でしょう。
間違いなく。
ちなみに水もお茶もお酒も、ビール以外は自分で勝手にしてくださいスタイルになっていて、どーんと置いてある。
ハイ。
どーん。
ガソリン代やら何やらで財布の残金が千円になっていた私に、珍しく母がビールを一杯奢ってくれた。
乾杯in函館!
そして・・・・・・
寿司ー!!
食べ放題って言ったって、実際はそんなに食べれない。
お米だし。
ごはんだし。
それでも母は、半ラーメンもしっかり食べていた。
「函館は塩ラーメンでしょっ(・∀・)♪おいしいわっ(・∀・)!でももうダメだ・・・苦しいわぁ(´;ω;`)」
んー。
これだけ食べればそりゃ苦しいわ、と思うぐらい十分食べたと思う。
ご馳走様でした!
翌25日、日曜日の朝。
三食付きなので、当然朝ごはんもある。
まだ胃に寿司が残ってる私はごはんのお膳は辞退したが、母はここでもしっかり食べる。
「ごはんナシで卵どうやって食べるの(´・ω・`)?」
「そのまま」
・・・・・・。
んで、謎の三食目はお昼用にお稲荷さん(いなり寿司)を持たせてくれる。
こちらは私の分も母にプレゼント。
民宿さん、ありがとう!
お世話になりました!
一応函館にいるので、
「どこか寄りたいところある?」
と聞くと、
「活イカ食べたいっ(*´∀`*)!」
場所を聞いたのに、ナゼか品物指定。
母の不要になった荷物を車に積み、いざ市場へ。
時刻は8時。
市場は日本語よりも中国語で賑わっていた。
完全に観光地化。
そして、活イカ!
2400円!
高っ・・・。
別のお店でも、2200円、2500円、2100円。
いくら何でも、イカ一杯の価格じゃない。
とりあえず一周しますかー。
ほぼ場外に近いところを歩いてると、おばちゃんがいくらやウニの試食を勧めてきたので、
「いくらじゃなくて活イカ食べたいのー★」
と言ってみたら、おばちゃんが隣のお店のおじさんに「活イカ今日いくらー??」と大声で訪ねる。
「いちよん?今日活イカ1400円!」と。
お?
良心的な値段。
ここで食べましょう。
お金下ろしてきたし。
イカが捌かれるのを待つ事10分。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
イカ━━(゚∀゚)━━!!
活イカー!!
活すぎて透明!
でも私は吸盤が口の中に吸い付くのが恐怖なので、ゲソは母担当。
キモは母があまり好んで食べないので、私担当。
手前の目玉ふたつは、どうしても目が合って食べられず。
目玉さん、ごめんなさい。
活イカ食べて函館っぽい事もしたし時間も9時になるし、そろそろ帰路につきましょう。
母はバイクで。
私は車で。
お互い一般道で別行動で。
途中まで道案内のために母の先導をしてから別れたら、30分は先に走ってるはずの母が、爆音と共に後ろから飛んできた。
ナゼだ?
まあいっか。
走り始めて1時間。
左を見れば山、右を見れば海。
大自然ー!
先行する他の車がみんな道を譲ってくれるので、一般道だけどほぼ高速。
さらに走り続ける事30分。
左を見れば山、右を見れば海。
大自然ー・・・
って飽きるわいっ(╯°□°)╯︵ ┻━┻
という事で本来は300キロの道のりで済むものを『飽きない度』を優先した結果、380キロを走破し16時に帰着。
17時頃に母からも”着いたぜ”のメールがあり、片付けを手伝い、互いに無事帰宅。
楽しき良きツーリングドライブでありました。
そして下宿先から戻った会長は、窮屈だったのか全身で倦怠感を表現していた。
ルームシェアをしてる会長とは、イスもシェアしている。
よって、私のイスには背もたれが無い。