カラオケ・イベント

フラミンゴと香草の着地点。

いつもと変わらぬ日曜日。

と言っても、久しぶりかもしれない。

 

 

久しぶりと言っても、せいぜい2~3週間ぶり・・・。

 

 

先週は私が不在のため、数日母に会長を託していた。

(KAICHO→会長詳細はコチラ

 

 

戻った日の会長は最高に機嫌が悪く、怒りのせいか全身から静電気を発していた。

 

 

会長は人間の言葉を話しはしないが理解はする。

 

 

人間語の理解度だけで言えば、母の部屋の主である花の方が、理解度という数値は高い。

 

 

だが言葉の理解度の話をしてしまうと、会長よりも花よりも、母の理解度が一番危ぶまれるところである。

 

 

日曜日の母のリフレッシュが固定化されて数年になるが、

ランチでダラダラ、

コーヒー飲みながらダラダラ、

カラオケで大声出して、

夜ごはんで大騒ぎ。

というのが鉄板。

 

 

毎回何かしら珍事が起こる、この日曜日。

 

 

母は、期待を裏切らない。

 

 

母の情報収集源は、主にテレビである。

 

 

「あのねっ!

この前テレビでやってたんだけどねっ(*´∀`*)!」

 

 

「広瀬香美が歌の塾やっててねっ(*´∀`*)!」

 

 

「あぁ・・・うん。」

 

 

「そう!

でね!(←もう何も聞いてない)

 

 

「♪絶好調~真冬のこーい~♪の広瀬香美でしょ?」

 

 

「そうっ!

そこに女のデブ3人組とねっ(*´∀`*)!」

 

 

「・・・・・・。

森三中?」

(私にはデブ3人組で分かるが、しかし容赦無い)

 

 

「そうそう(*´∀`*)

それとねっ

あの・・・

ほらっ

ほれっ

あの・・・

可愛いアナウンサーの娘がねっ(*´∀`*)

(ザックリ省略らしい)

そこで歌い方を習う番組やってたのっ(*´∀`*)!」

 

 

「うん。それで?」

 

 

「その広瀬香美が言うにはねっ!

低い音の時も上に突き抜けるように声出して、

高い音の時も上に抜けるように声出すのっ(*´∀`*)!

 

 

だから、下がる時も上がって、

上がる時も上がって、

で笑顔で歌うと声出るんだってっ(*´∀`*)

 

 

だから

今日はそれを実践してるのっ(*´∀`*)♪

 

 

下がる時もーあがってー、上がる時もーあげる!

そして

笑顔っ(*´∀`*)!」

 

 

と言いながら母は左手を前に出し、

手と共に頭を下げ、手と共に頭を上げ、

何やらカックカクし始めた。

 

 

下がって上がって( ゚∀゚)!!

(カクッカクッ!)

下がって上がって( ゚∀゚)!!

カクッカクッ!)

 

 

その姿は鶴かフラミンゴか何かのモノマネの様でもあり、異様な動きだった・・・。

 

 

「その動きは・・・

必要なくない・・・(゚Д゚)?」

 

 

水を飲みかけていた私は母の必殺技に不意を突かれ、危機一髪。

 

 

しかもどちらかと言えば、「上がって下がって」の様な気がする。

先に下がると、人生谷あり山あり。

悪くも良くも。

お味噌汁とごはん。

 

 

・・・まーいいや。

 

 

そして今や恒例の、

「この歌は結構イケるよねっ(*´∀`*)♪」

 

 

・・・・・・。

どうぞどんどんイケて下さい。

 

 

そしてこの後、本日の夜ごはんは松田聖子へ。(→松田聖子

 

オーダー必須のプロボローネチーズのステーキ。

 

 

それと”本日のオススメ”なる”越冬キャベツのチーズ焼き”をオーダー。

 

 

ここは毎回お通しが豪華なのだが、今日はフォカッチャ。

パンですな。

 

 

母はフォカッチャが乗った皿を見て、張り切って言い放った。

 

 

「私覚えたんだーっ(*´ω`*)

緑のはバジルっ(*´∀`*)!!」

 

 

「いや、それは普通のオリーブオイル・・・」

 

 

「えぇぇぇーっΣヽ(`д´;)ノ

 

 

バルサミコ・・・

バルサミコは・・・

 

 

赤だっΣヽ(`д´;)ノ 」

 

 

「バジルは・・・

 

 

バジルは・・・

 

 

・・・・・・

 

 

香草だっ(*´∀`*)」

 

 

「・・・・・・。

いい着地点だね。」

 

 

 

そして松田聖子のチーズが運ばれてきた。

 

 

「今日のはちょっと焼き過ぎじゃない(`д´;)?」

 

 

うーん。

確かに。

 

 

20160207

 

 

「でもやっぱり美味しいわっ(*´∀`*)♪

噛めば噛むほど味出るから(*´∀`*)♪」

 

 

「松田聖子ねー。

んー。

じゃあ将棋のコマに例えたら?」

 

 

「飛車っ!!」

 

 

「突き抜けるんだね・・・」

 

 

不思議で愉快な会話をしながらも、だんだんお腹はいっぱいに。

 

 

あ、そうだ。

私たちは、辛いものはあまり得意ではない。

 

 

私はカラシとワサビに至っては、生きていく上で必要ないとすら思っている。

 

 

ただ生姜は別で、寿司屋ではガリだけ食べ続けていても良い。

紅しょうがで1ヶ月過ごせる。

 

 

母は、豆板醤やコチュジャンなどの赤い辛い系がもっぱらダメ。

 

 

そんな私たちは、タバスコなんてモノは罰ゲームか人為的なミス以外で、口にする事はまず無い。

の・に!

テーブルには謎のタバスコが並んでいた。

 

 

スコ

 

 

ユズスコ。

レモスコ。

 

私たちが知らないだけで、世の中には味噌スコとかマヨスコとか、色んな◯◯スコがあるのかもしれない・・・

と思った。

 

 

そうしてお腹も膨れ上がり、忘れた頃にステーキがやって来た。

 

 

母はまたしても、張り切って言い放った。

 

 

「これバルサミコだよっ(*´∀`*)!

バルサミコのステーキだよっ(*´∀`*)!!」

 

 

そうだけど。

正しいけど・・・

 

 

ステーキにバルサミコソースだよ・・・

逆だよ、逆・・・。

 

 

steakbarus

 

 

美味しかったけど、最後はお互い満腹のため、ささやかに押し付け合いに。

 

というより最初に頼んだ越冬キャベツが予想以上に普通のキャベツで、このキャベツが予想外に私たちのお腹を満たしていた。

 

 

いつもより少し帰りが遅くなった日曜だが、帰ったら母には花ちゃんの?

花ちゃんとの?

お散歩が待っている。

 

 

雨でも雪でも嵐でも、たとえ台風でも、母には朝晩の散歩が待っている。

 

 

一方、帰宅した私を待っているのは、不思議な寝姿の会長である・・・。

 

 

会長

 

 

こうして一週間分のストレスを存分に発散した母は、

「これでまた明日から頑張れるわっ(*´∀`*)♪」

と、満足気に語るのである。

 

 

 

ふーむ。

 

私も同じくらいのテンションで過ごさねば。

 

 

曜日感覚が無い私には難しい。

が、どこかで区切ろうと思った次第。

 

 

そう。

 

谷あってこその、山ありなのである。

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